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アルフォン少尉の館 屋根裏の手記

館主碧髪のサーダによる2005年10月下旬からの更新記録を兼ねた製作秘話

ぼく、ドラえもんでした

2008年05月02日(Fri) 21:01:21

 先日朝の散歩で図書館に寄った時、ふと目についてついでに借りてきた本。わたくしはそもそも大山女史がなぜどらえもんを降りたのか、いつ降りたのかさえ知らなかったのだ。ぽちぽち読んでいたけど、今日は寝そべりつつ一気に最後まで。
 ……そうでしたかー。やっぱり歳と病気には勝てないよね。というわけで、円満にお降りになったということがわかって、正直ほっとした。何より、女史が本当に本当に喜んで楽しんでドラを演じて来られたということが嬉しかった。
 どんな人でもそうだけど、仕事と割り切って仕方なく付き合わねばならない案件もあるだろうし。だから、声の人がこんなに入れ込んでやってくれていたということが有難い。別に関係者でも何でもないけど、藤本ファン側の一人としてそう思うのだ。
 冒頭にモデル大山のぶ代としての若いころの綺麗な写真も沢山載っていて、おやっ、と思う。見ている者の側はどうしてもドラえもんのおばさん、というイメージだから、失礼だけど意外に思ってしまう。そして、昭和から平成を生きている働く女性の、ひとつの成功例などとも思ってしまったり。勝手だよね見る側は。
 文章はまあ、タレント本にありがちながら、はっきり言って全然なってない。でも、その素人くささが反って生々しく現場の雰囲気を伝えていたりする。だって、作家でも小説家でもないんだから仕方ないさ。ゴーストライターの書く妙にまとまった読ませるウソ文章より、こういうのの方が資料価値もあるかも。
 ちなみに、まんが道青春篇が出ていたのにやっと先だって気づき、読みたいなーと思っているところさ。藤子不二雄は、二人ともいい顔してる。いい仕事をしてきたからだ。