アルフォン少尉の館 屋根裏の手記

館主碧髪のサーダによる2005年10月下旬からの更新記録を兼ねた製作秘話

10月になっちゃうよ

2008年09月29日(Mon) 23:23:15

 このところ諸々のお原稿、締切一か月ほど前に提出しているわたくし。世間一般では偉いと褒められるわけだが、何のことはない、ヲシゴトが他にないのである。なんなんだこの大不況はっ!! しかも支払は締切の後だし(泣)まあ、文章書きに文章書くなと言われるよりはましだが。

 というわけで他に仕事探せばいいものを映画だの本よみだの音楽だの……やってるからますますマルビである。だれか(儲かる)仕事くれ。いや、下さい。下さいませ。下さいませんかのことよ。何だか『まんが道』の二人のやりくりを地で行っているようでヒトゴトじゃなく身につまされるぞ。

 で見ているものの関連作品を読む。まずは『風とともに去りぬ』。勿論白夜行つながりだ。書庫にあるものは昭和も初期の訳本で、黒人差別用語がフツーにばんばん出てきて別の面でドキドキしてしまうぞ。でもやっぱり文芸というより通俗小説かな。今更読むのもどうかと思ったけど、時間の比較的ある時だしね。
 ディケンズの『オリバーツイスト』。CATVでポランスキーの最近のやつやってるのを見つけたはいいが、もうエンドクレジットだったあ……その後、1948年版モノクロを全部見た。酷い話。おじい様の貴族の館が素晴らしく、『エマ』つながりも手伝って今更原作を掘り起こして手に取る。これがまた古い訳本で、何なんだこの翻訳文はっ!
 それから一昨日は映画の方の最近の『プライドと偏見』。見ながらどんどん気分が悪くなった。まず主演女優の顔立ちの下品さ。そして作られたものではあろうが、その家族の教養のなさ。ダーシー氏が友人の恋愛をたしなめるのも尤もだと思うほどの品性のない母親と妹たち3人。それなのにエリザベスに当のダーシー氏がふぉーりんらぶと言うのがナゾだー。ぎあーやめてくれーと思いつつ、この後味の悪さを払拭すべく元の本を今更読まねばなるまいな。過去に何度か手に取ったけど、人物たちの厭らしさに嫌気がさしてすぐ閉じてしまったのだ。昔は「高慢と偏見」と訳されていたけど、やはり「自負と偏見」が妥当かと。prideは直訳なら「自尊心」かな。「プライドと偏見」では片方英語でいかにも座りが悪くやっぱり題名からして気持ち悪い。時代風俗考証は立派だったし感心したけど、いやーな気分は鑑賞後にいや増し。ぐえ。

 そんなこんなで9月が終わっちゃうよー。今年度上半期、なさけな。
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読み終わりました。

2008年09月23日(Tue) 00:09:45

 『白夜行』。ここのとここればっかりでスマン。はーああああ、ため息しか出てこないわな。なんつー極道な。強姦被害者が、実はもう一人いたとは……でも雪穂が一番幼くて可哀そう。これが原作だとしたら、ドラマは別物であろうな。原作ファンがイカるのも無理はない。推理小説として書かれているからね。
でもわたくしはやっぱりドラマ派だなあ。当初視聴率が低迷していたそうだけど、最終的に四冠(作品賞・主演男優・助演女優・助演男優賞)取ったなんてヒトゴトでなく嬉しいぞ。コメント下さった方有難う。
綾瀬はるか公式サイト
 というか、はるかチャンにくらくら。ホリプロのかんだホームページは凝ってるなあ。

 昨日夜7時頃の番組で親が子に就かせたい職業と年収を明かす番組やってたけど、たまたまちらっと見た時石田いらが出ていたので少しだけ見続けた。石田は、現代日本では成功した若い作家ということになるだろう。一億七千万とは恐れ入りやした。子供のころ一日二回図書館に読む本を借りに行ってたという。午前に読み終わって、午後に読む本をまた借りると。スゲー。わたくしは、それができないんだよ。ヒトの書いたものを無心に読むのは苦痛。仕事でなら報酬を貰って添削するけど。
 で、今回久しぶりに現代作家の長編を読み切ったわけだが、やっぱり芸術ではないかな。ファンのヒト、スマン。推理小説とか、娯楽小説はそれによって徳が高まるということはあまりないものということになっている。推理小説としての白夜行を先に読んでいたのだったら、ああー時間の無駄だった、と感じていたことだろう。乾いた文体は意識したものだろうか。悪いとは言わない。テクニカルなミスがいくつかあったし読ませる文章ではないにしても、東野は悪くはない。だが、こういうものを読む時間があるなら、翻訳でいいからカミュでも読んだ方がいいんじゃないの。あるいはドラマの方が文芸としても映像としても芸術的だったよ。
 当分現代小説は読まないす。

トリハダなCD

2008年09月21日(Sun) 01:17:46

 白夜行CD届いて以来、聴き込んでいる。わたくしは昔死ぬほど音楽を聴いた時期があったけど、ここ10年ほどもう満ち足りてしまい宅で音楽がかかり続けているということがなくなった。むしろ、空気のしづけさを聞くのが好きだ。勿論仕事で聴くときは聴くけどね。一人の時は沈黙を楽しむのだ。
ということで、久しぶりの聴き込みなのである。最初にかけた時はトリハダが立った。どうしてこう、魂を揺さぶるような曲が作れるんだろうか……この人は日本のエンニオ・モリコーネかな、とふと思った。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』でも『ニュー・シネマ・パラダイス』でも懐かしさがキーワードのテーマ曲だった。わたくしはこういう系に激弱い。

 ところで、華麗なる大ポロネーズはちっともうまくならないす。譜読みしたって練習しないとね。結局汗だくだくでがんがん弾くところまで至る前に秋になってしまいーの。なんか歳かねえ。昔だったら手の形で覚えられたのに、つまんねーなさけねー。

ささきいさお熱唱

2008年09月20日(Sat) 11:17:27

 台風でした。関東第二クレーター周辺はそれほどでもなく。それほどでもあったミンナサンは大変ご愁傷様でございます。のうのうと深夜テレビなんぞ見ていてスマン。とまあ、前置きしたのは、丁度台風情報が画面上と脇に出続けていたからだ。「ヒーローソングナイト」とかいうイベントの録画番組を夜中にやってたよ。タモリ倶楽部のあとたまたまチャンネルめくってたら何とささきいさおである。すごい運がいい。しかも、ヤマト、スカーフ、ともに聞くことができた!! 改めてスカーフの名曲ぶりに酔いしれたぞ。また再放送やらないかな……NHKでこういう番組できるようになったことがすごいと思うぞ。
NHKBS熱中夜話ヒーローソングナイト

白夜行CD

2008年09月18日(Thu) 11:14:45

 あーとうとうサントラ注文しちゃったー。こういうものはクラシックとは違って一期一会だと思うし『エマ』の時もそうだったけど、琴線に触れた時手に入れないともう聞けないかも知れない。。。などといちいち理由づけするドケチ。

 本も少しずつ読み進めているけど、怖い。こんな世界があったなんて。貧しさと怨恨と犯罪が隣り合わせになっていて、つまり、そうしか生きられない崖っぷちということだけど、自分が世間知らずだと思い知る。自分が比較的幸せの部類だとも。
 原作読んでない人のために今更書いとくと、ドラマとは表裏一体な構成だ。わたくしはドラマの情緒が好きだけど、もとの本は主に刑事笹垣側からの事実から描かれていた。相補関係になっている。逆に、ドラマを作った人たちのパッションが伝わってくる。幼い被害者にして犯罪者となってしまった二人への限りない愛が伝わってくるのだ。こちら側を描きたいという。ん? なんかそれアルフォン少尉を書いてた時のわたくし的か?! ありー。
 ともあれ、笹垣の執拗さは『ああ無情』のジャベル警部みたいだと思った。案外東野もユゴーを意識してたのかもね。貧しさから犯罪に走らざるを得なかったジャンバルジャンて亮くんと雪ちゃんではないか。

イスカンダルへいこう

2008年09月11日(Thu) 01:17:07


 ついでデスがちかぢかこんなもん出るよ。

白夜行ふたたび

2008年09月11日(Thu) 00:37:24

白夜行公式サイト

 2006年11月11日……そうか、時効の日の翌日が放送スタートだったんだね。
 あれからもう二年近くか。月曜、たまたま寝付かれずうじうじと丑三つ時にチャンネルめくりしていたら武田てつやが! 金八先生かと一瞬思ったけど、刑事役らしく小学生の男の子と話をしている構図だったので二瞬目に思い出した。それからまたひきこまれたー。うううううう悲しすぎる切なすぎる不条理な話。ドラマの出来が素晴らしく、綾瀬はるかが輝くばかりに美しく、またしてもくらくらした。山田孝之も電車男的そんなにさえないにーちゃんでもなく学生服の似合う美青年だったし。毎週月・火の深夜2時頃再放送やるようだ。

 なんだかなー。今日の朝、今更原作本を図書館で手に取ってしまったわたくし。あの頃さんざん買おうかどうしようか迷った挙句買わなかったのだ。現代作家を読む時間があるなら読まねばならない古典が山ほどあるぞ、と。

 それで、ほんの少し読み始めたら、引き込まれるところまではいかないけど、軽くて読み易いと感じた。なるほど、現代小説文てこういうものなのかな。

 大変おこがましい話である。かつて本職としての小説家をめざした寝ぼけた時期があったのだが、その時、すばるとか文藝とか、現代の他人の作品を粗末な紙で読まねばならないことが苦痛だった。しかも大量に。なんでこんなもんが面白いんだ? 賞なんぞやるんだ? 読むことが純粋に楽しい、血沸き肉踊ると感じたのは『モンテ・クリスト伯』が過去最高だったかな。娯楽系でなく味わいのある文章をしっとりと読むことはままある。しかし、ぽっと出の新人さんの書く小説は同人誌に載ってるようなものばかりで、はっきり言わせてもらっちゃうと読まされている感じだった。また新人さんでなくても、名の通った大御所であっても、ちょっとこれプロとしてどうなのよ、というものもあったりして。結局なあ、無駄ーっというフラストレーションが募ってきてな。小説家にならなかったもうひとつの理由はそういうことだ。スマンえらそうで。無駄な時間に耐えられない。時に洗われて洗練されていない非古典と付き合うのは、自分にとっては時間の無駄なのだ。
 自分の書いた作品だって、勿論業界のプロにほめられたことは一度もない。長いもの、短いもの、微にいり細にわたって人格が壊れるほどボロクソに叩きのめされてきた。きっと、学校の担任の先生に自分の子供が目の前でなぶりものにされている時の心境ってこんなだと思う。言っとくけどそれが業界的には普通で、それでも耐えられる人がプロになる。プロになったって経済の保障は全くない。好きなことを何の制限もなく好きなようにやっていられる同人界って甘いなと思うよ。

 さて、東野の元の文章はどんな綴り方だったのだろう。ドラマを再び辿りながら久しぶりに現代小説を読んでいこうと思っているところだ。この人はわりと最近賞を取ったように記憶しているから現代では信頼できる作家の一人なのかな。それともドラマの作り手が上手かっただけなのかな。脚本はアイディアが良ければそれなりに書けるけど、文章そのものを味わう小説は、芸術である。

業務連絡

2008年09月08日(Mon) 08:08:46

 スマン。折角パスワード請求して下さったのにサーバーに撥ねられて返信できなかったよ。心当たりの方はもう一度別のアドレスか何かで連絡くれー。

 昨今ウィルスバスターがげんじゅーになったのは有難いが、めるふぉからのお便りまで迷惑メールフォルダに勝手に入れるので困っておるぞ。しかも激重いし。HPビルダー、オフィス2007でもうぱつぱつ。あと3%しかないっす。何とかしないと……

男たちの旅路渋すぎつるたこーじ

2008年09月07日(Sun) 23:42:41


 あああー渋いーガードマンの制服似合いすぎせっきょーくさいのがぴったしの鶴田浩二である。「今時の若いもんは」と言いがちなヲヤヂは、30年前はどこにでもいたんだけどね。

 この第一話はリアルタイムで見た。30年前の記憶が甦る。桃井かおり衝撃の新人デビュー。水谷豊大ヒット。何かと話題作りの番組だった。でもやっぱり鶴田のはまり方にはかなわない。特攻隊をリアルに経験して生き残った人は強いね。本物のオトナだね。などと言うとそういう世代のヒトビト全てが増長するかな。他人の死は自分が経験することができない。自分の死は避けがたい。ヤスパース的には限界状況と言いまする。やっぱり、強いんだよ。だから限界状況を意識した人間は渋かっこ良くなる。わたくしみたいな甘っちょろいシャチョーも叱り飛ばされたら「はいっ」とか言ってついてっちゃいそうな気がするぞ。かっこいー。などと言ってる自分がちと情けない。山田太一には毎度してやられる。
 チャンネル銀河いいなあ。

まんが道!!

2008年09月04日(Thu) 09:39:49


 今週からチャンネル銀河で始まった「まんが道」再放送。嬉々として録画しておるぞ。藤子不二雄の生き方がすごく好きだ。作品は幼児向けのものもあり沢山読んではいないけど、SF短編集なんかは大人向けで面白い。けど、それ以上に二人の人生がドラマであり、いつもいつも勇気づけられるのだ。ほんの何歳かしか年上でない手塚治虫を神のように(というか神として)崇め、情熱でまんが道を切り開いた。。。ドラマはドラマで脚色してあったけど、それもそれなりに楽しんだ記憶があるよ。
 わたくしはわりと最近続編が書かれていることを知ってネットカフェで読み始めたけど、こちらも貴重な資料がついていて激面白い。青年編ならではの苦悩もあるしね。って前にも紹介したよね。