アルフォン少尉の館 屋根裏の手記

館主碧髪のサーダによる2005年10月下旬からの更新記録を兼ねた製作秘話

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新しくも古典的アンドロイドもの『エクス・マキナ』

2017年05月02日(Tue) 23:05:02



 きっかけはアマゾンプライムだった……2月だったか、うっかり無料期間登録してしまい、解約の時期を気にしながらもまたまたうっかり期限を過ぎてしまい。だが、これは運命だったのだ。使用料を払ったからには元を取らねば、などというけち臭い根性でプライムビデオとやらをブラウズィングしていて、この美形の画像にくぎ付けになってしまったのが縁の始まり。 そして旅先でi-padで寝転んで見始めたら引き込まれて夜更かし、ショッキングな結末に震撼する。今では毎日ブルーレイで見たり聞いたりしながらの異空間浮遊体験を味わう日々である。もうすぐイギリスから音楽CDも届く筈……そのくらい、ここ数年での自分的大ヒットなのである。
 何がそんなに素晴らしいかというと、わたくしの感じ方では、まず広々とした空間の心地よさ。フィヨルドと褶曲という剥き出しの自然に現代建築が溶け込んでいる異空間。ここはセットではなく、ノルウェーにある実際のホテルと何とかいうハウスを使ったらしいので、いつか訪れてみる楽しみができた。
 二つ目は、音楽。もともといわゆる「環境音楽」が好きだ。それが、こたびは静謐な神秘の空間を描き出すメインテーマに背後からからめとられた感じ。ヒロインとでも呼ぶべき人工知能を搭載したアンドロイド「Avaエイヴァ」の在りようを見事に表現した音なのだった。ヤマト世代な諸兄にたとえて説明するなら妹「サーシア」のテーマに近いかも。火星の死せるサーシア登場のシーンを思い出して欲しい。氷のように透き通って、でも冷たすぎなくて、崇高で触れがたい感じ。
 そして、三つめはやはり核心・ストーリーである。ロボットが作り手の人間を凌駕するという古典SFのテーマは古いものではあるが、形を変えてサイコサスペンススリラーとなった。少しだけねたばれしていいかな?





 狂言回しであるプログラマーの青年ケイレブは、人工知能エイヴァとテスト会話を重ねるうち、次第にエイヴァを若い異性として認識するようになってゆく。人間の若い男と機械の人工知能との間に恋とでも言うべきたゆたいが生まれる。研究施設に閉じ込められた「彼女」の「ここから出して」という声なき悲鳴に同情し、ついに行動を起こしてしまう……
 結末は、予想のつくものである。だが、そこに至るまでの心理戦描写がみごと。脚本・監督のアレックス・ガーラントのことがもっと知りたくて、kindleで脚本を買ってしまった。半分まで読み終わったけど、こちらは映画に現れなかった氷山の海面下部分まで読めて更に楽しめる。また、聞き取れない台詞が文字で読めるから有難い。恥ずかしながら、dudeなんてコトバは今まで知らなかった。

 公開2015年か……こんなに凄い作品を一年半以上も知らないでいたのが勿体ない。特に16話のアナライザー好きなヒト、2199の9話に強烈に共感したヒトには今更でもお勧めである。2202第二章を待つ間にでも見てみて。
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