アルフォン少尉の館 屋根裏の手記

館主碧髪のサーダによる2005年10月下旬からの更新記録を兼ねた製作秘話

電脳コイル最終回

2008年06月15日(Sun) 08:46:55

 「こんなこともあろうかと」!! 本日のメガ婆の台詞である。そーですか磯光雄はヤマト世代でしたか。嬉しいことよ。 改めまして、ヴァーチャルリアリティーをめぐるふたりのユウコ、ヤサコとイサコの話であった。実はこの番組、もうずいぶん前から凄いと思っていて、見られる時間に宅に居るときは必ず見ていたのだ。途中飛んでしまってちょっと残念だったけど、録画してまで見たいかなあ? というとあの頃はまだそうではなかった。くーっ青かった。 何が凄いって、こりはあーた、攻殻機動隊小学生ばーじょんですよ。それが、このようにわれわれのありふれた日常を克明にリアルに描いているところがむしろ怖いのだ。エヴァンゲリオン以上だと思う。畳の部屋、金沢近郊というリアルな名の、地方都市の小さな「町」、美的でも賢人でもない普通の老人たち……こういう決して理想論でいかない日常を赤裸々にベースにしているところが、反って怖いのだ。えてして物語では話を大衆に伝わり易くするために類型をはっきり描いてしまう傾向がある。まあキャラクターづくりの基本だけどね。でも、この作品においては行き過ぎなかった。 終盤、あちら側に行ってしまったイサコを連れ戻そうと奮闘する満身創痍のヤサコは、まるで26話の古代のようであった。そしてイサコは雪。兄を死なせた自責の念からリアル界に帰ってこようとしないイサコの心のせめぎあいはサイコサスペンス。ヌルの不気味さ。怖くて夢に出てきそうだ。よくこれだけの作品をNHKでとりあげたものだ。小学生レベルの作品ではない。小学生だったら感激して凄いと思って興奮状態に放り込まれるかも知れないけど、凄さの分析から活動的ファンをするにはやや未熟だろう。ここ数年で最高の知的アニメーション作品だったと思う。わたくしがファンであるところの009サイトオーナーで絵方面プロになったお方もずっとブログに感想を上げておられて、あーやっぱり好みが似ている、というか、お目が高い、と。 今更だけど、全部通して見たいな。
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